散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ムーンライト

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忘れ得ぬ完璧なラストショット、それだけでもう名画に違いないのだ。
そういう映画は終わっても終わらないから。目に焼き付いた鮮やかな光源は、これから繰り返し再生されるであろう記憶の欠片となるのである。

涙の水滴に溺れそうな月夜にきっとぼくは、“ブルー“に輝く愛の映像詩を心に浮かべることだろう。
亡き“父”の逞しくも哀しげな、それでいてやっぱり大きな背中の感触を思い出しながら。


☆3.8

(2018/07/25)