よもや自分たちが地球の支配者であることを信じて疑わず、早計にも次なるフロンティア、宇宙の生命体へと触手を伸ばす人類の驕り。あるいは無知ゆえのあくなき好奇心。
人類の性とも言えるこの欲望がもたらした進化と繁栄の歴史には、常に滅亡の危機が紙一重に存在したことを忘れてはならない。人類は未だ、生存競争に勝ち得た要因のほとんどを運に左右されたとしか説明できないのだから。
“エイリアン”の鋳型に倣い、未知なるものに支配されているという、どうしようもない事実が恐怖となって彼らを襲う。
自然の摂理に歯向かおうなど、おこがましいのだ。“80億のバカ”どもめ!
☆3.7
(2018/07/23)