散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

愛の記念に

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「生と死に戯れたが、心は清らかだ」
「無分別な僕達は生と死を玩具にしたのです」

無分別でない恋は“本当の恋”にあらず。
エロスの混沌に愛を求め続ける生。

数行の台詞と、次、次へと切り替わるカットに捉えられる少女の憂鬱と片えくぼの微笑みとで、愛されて生きられる性の官能とすべての侘しさが雄弁に物語られる。


☆3.9

(2018/04/24)