散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

そんな彼なら捨てちゃえば?

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恋の駆け引き、恋の法則、てやんでえ。
恋の自由市場で露骨な弱肉強食と複雑怪奇な心理戦に消耗する現代の恋愛模様に、結ばれてからが本番の愛を語るべくもない。
ほとんどが始まる前に終わってしまい、始めることすら止めてしまう。ましてや情報化された人格はたったの2秒だって見つめ合うこともせずうちから、適者生存のパートナーを選り好む。
ロマンスは何処へ。

本当に人を好きになるってことを知ってしまった幸せ者は、いくら惨めであろうが、大恥かこうが、傷つくこともあるけれど、映画や物語が説くドラマチックを捨てやしないのだ。
それも最早、“例外”だけど。

ところで、この頃のスカヨハのラブコメ出演作は、語呂のいい邦題が印象深い。
『私がクマにキレた理由』(2007)
それでも恋するバルセロナ』(2008)
『そんな彼なら捨てちゃえば?』(2009)
声に出して読みたい邦題シリーズ。


☆3.1

(2017/12/20)