散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

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一枚の写真に広がる空想。空想の産物にもたらされる勇気。
想像の翼を広げて、目には見えない異世界と現実の今を行き来する者の異能はイマジネーション。

ファンタジーが武器である。
“恵まれし子ら”は創造する、恐怖も可笑しみも悲恋も慈しみも詰まった物語を。そして仲間が守り抜く。過去の悲劇も暗喩に込めて語り継ぐ。虚構にこそ見出される真実の力で、見えない敵を遠ざける。
そうやって、“普通じゃない”こどもたちの未来を守らんとするティム・バートンの世界観には無条件の共感を覚えてしょうがない。

それから、さよならしない僕らの永遠。
“あなたがここにいてほしい”
らしからぬ、ロマンティックの発露。


☆4.3

(2017/12/15)