散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

貞子vs伽椰子

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最早、国民的人気キャラクターの仲間入りをしてしまった、白日に晒される怨霊さんを怖がれってのも無理な話なので、いっそのこと実体を認めるモンスターと化していただきました。ならば、闘わせてみましょうとなるのが人々の好奇心です。

我らが奇才、白石晃士ならばそのような凡なる想像力のその先に、型破りな異空間への飛躍を演出してくれるかと期待したのだけれど、もう一つ突き抜けられなかった印象。
『コワすぎ』シリーズよろしく法柳さんのバイオレント除霊や、『カルト』を連想する経蔵さんの救世主キャラはそりゃ楽しいものの、それはやっぱりファン目線かな。

待望のメジャーデビューも、世間を仰天させるまでには至らず。もっとヤバく出来たはず。この人、もっとヤバい奴のはず。


☆3.6

(2017/07/30)