散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

シングルス

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ご機嫌なギターリフが都会の恋愛群像の幕を開ける。
シアトル発のグランジシーンを反映させた選曲と、コメディセンスは、キャメロン・クロウ作品で一番波長が合ってグッドフィーリングな感じ。
まったく、愉快に、「ロック(&ロール)させやがる」映画だぜ。

23歳なんて別世界だと思ってたけど、子どもの頃と基本的には何にも変わらないままのオトナたちの。愛と自由の青春の賛歌。
大勢が行き交う街角で、彼は隣人。もしかしたら異次元では恋人。恋のゲームを余儀なくされる人間交差点の渋滞を、回り道をしてでも運命の恋を。
“フランス映画のようなシンプルな恋”を歌う空想家。

ロマンティックこんがらがってるシングルスたちに恵みあれ。
ドラマティック走り続けるきみにコングラチュレーション!


☆4.0

(2017/4/19)