見てはいけないものを見てしまったら、再確認せざるを得ないのが人間の性。それが恐怖への対処法という思い込みは実害をもたらす。触らぬ神に祟りなしだ。
見えるはずのないものを見てしまった。見えそうで見えない何かを見ようとする度、黒い影は近付いてくる。次の瞬間…!
じわ…じわ……ワッ!の小手先の恐怖演出であっても、後退りせざるを得ないコワさは繰り返される。しかし、正体が明らかにされ、影の輪郭が露わになるとまさかの肉弾戦。武闘派幽霊には飽きれるオカシさ。
目に見えることと、目の前で起こることの不一致の隙間に悪霊は潜んでいる。
☆2.9
(2017/3/27)