タバコの煙が舞い、高笑いが響くテーブル。我が物顔に居座るご一行と、配下に、その行使されずとも発揮される権威的な実力の恩恵にあずかろうと追随する若人たち。
しかし真にファミリーにはなり得ない、所詮、血の契りを結び得ない“よき友たち”に過ぎないガキどもが生きる極道。
暴力と血とスクリーム、軽快なお喋りとそれぞれのモノローグと、各年代のヒットナンバーでマッシュアップされる彼らの半生のハイライト。
エッジの効いた、2時間半をあっという間に加速するビートに乗って踊るカメラ。
スコセッシのカメラはいつの頃も血気盛んで若々しく、いつ観ても時代遅れることなくモダンだ。
☆3.8
(2017/3/11)