散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

キャビン・フィーバー

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既視感のある構図に、道徳心に背いた因果応報を埋め込み、ホラーの定石を踏む。
本来ならば立ち現れる見えざる恐怖の中心部を半透明のまま、その円周を歪に拡大させれば、予定調和を回避し、単一の類型化を拒否する何とも異質なテクスチャが浮かび出る。
無論施される、脳裏に焼き付くトラウマ級の描写も相まって、巧い、“厭な”映画。
イーライ・ロス長編第一作。


☆3.3

(2017/3/08)