2019-02-03 キャビン・フィーバー 映画ポエム 既視感のある構図に、道徳心に背いた因果応報を埋め込み、ホラーの定石を踏む。本来ならば立ち現れる見えざる恐怖の中心部を半透明のまま、その円周を歪に拡大させれば、予定調和を回避し、単一の類型化を拒否する何とも異質なテクスチャが浮かび出る。無論施される、脳裏に焼き付くトラウマ級の描写も相まって、巧い、“厭な”映画。イーライ・ロス長編第一作。 ☆3.3 (2017/3/08)