散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

リアル鬼ごっこ

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早々に観客を突き放したかと思いきや、主役の選手交代を経るごとに奇妙な物語は俄然ドライブ感を増し、クライマックスへ向かう頃には実に映画的な高揚を覚えた。
“シュール”に展開する場面に散りばめられるメタファーは一貫したテーマ性を形どり、映画はしっかり映画として終幕する。
例えば、最早、権威化してしまった某吉本芸人の作る映画なんかより、よっぽど得体の知れない可笑しさと感動があった。

風が吹く。「見えない弾が飛んでいる」。


☆3.3

(2017/2/7)