『4ヶ月、3週と2日』のクリスティアン・ムンジウによるルーマニア映画。揺れる手持ちカメラが父の薄汚れた背中越しに社会の腐敗、人心の荒廃を映す。公正を求め不正を働き、尊厳をも捨て去る信念とはいかに。娘のためにと、親の使命かのごとく裏工作に幾分ヒ…
この世界はすべて誰か何かのシミュレーションに過ぎないという形而上学的思考への第一歩を、そのまま映画にしたような幼稚な世界観にはたやすく同調してしまえる一方で、それは現実逃避の産物であるという客観視点を同時に持ち合わせていなければならない。…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。