散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

勝手に逃げろ/人生

悪魔の都にて交差する人間の滑稽、愛すべき女女たちの憂いを編集室という遊び場からカチャカチャと、人生の暇つぶしに興ずるかのごとく眺め惚けるゴダールのやはり別格の視座。愛は、人生はといった大きすぎる主語に対し、衒学的にも幻惑的にも、高尚なものに思わせるレトリックの匠。


☆3.6