散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

右側に気をつけろ

天空を見つめるカメラ。地上を離れる旅客機。浮遊するギターの調べは嘆き、虚空にささやく音楽と言葉──。例によって、リタ・ミツコのレコーディングをぶつ切りに、意味ありげに、つまり意味のない自問を織り成す物語、“ヌーベル”。映画なるもの。それは闇に差す光。笑える悲劇、スラップスティックゴダール自ら演じる。

後悔のほほ笑みたち
ほほ笑みの後悔たち

さらば老いたる海よ


☆3.7