散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

子どもが教えてくれたこと

自らの病状を語る子どもたちの明晰なこと。すでに運命を受け入れたかのような達観した面持ち。人より早く命と向き合わざるを得なかったばかり、人より少し早熟でなければならなかっただけ。それがすなわち不幸とは限らない。不運であって不幸ではない。と、自分に言い聞かせることはできるし、第三者的に理解することもできる。が、時より交差する哀れみの眼差しに、笑顔の裏で流れる涙に真実は物語る。

死の影が生の光を一層と輝かす、ということではそれはあまりにも人生は悲劇だ。


☆3.8