散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

君はひとりじゃない

人生は悲劇である。との、諦観に宿るコメディの強かさ。その限りにおいては、霊と交信するなどと馬鹿げたスピリチュアルも、一種の救済として機能するアクロバティック。

夜明けと共に希望の光が差し込むラストシーンとは、なんと月並みな表現。だが、これぞ映画的クライマックスといった温もりに満ちた感動が押し寄せる……

“You'll Never Walk Alone”

雨の中、風の中、絶望の闇をそれでも進み続けなくてはならない僕らのアンセムが窓の向こうに鳴り響く。


☆3.8