散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ハネムーン

新種のボディスナッチャーズ。
そのメタファーは、愛がゆえの喪失への不安。いつか自分の“もの”ではなくなってしまう、ぼくの知らない君へと変わっていってしまう。そんな嫉妬と妄執にかられた狭窄的な愛の不可能性を、またしても新進気鋭の女性監督はホラーに託す。幸せの絶頂より急転直下の破局、ロマンスに孕んだ欺瞞性を拒絶する冷徹なまなざし。


☆3.9