散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ロスト・イン・パリ

日々、ハイコンテクストに高度化した日本のお笑いを浴び続けていると、こうした古き良きサイレント時代を思わせる、身体的で牧歌的なコメディ映画に得難い喜びを感じる。“誰も傷つけない笑い”はむしろ古典に倣うべきものだと気付かされる。

エマニュエル・リヴァのとびきりチャーミングで運命的な遺作としても必見。


☆3.2