散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

告発の行方

加害者は前途ある若者(Promising Young Man)と護られ、被害者は立証の困難に加え、あろうことか二次被害の危険に晒される。弱者に泣き寝入りを強いる制度の不備、並びに風土が30年余りの歳月を費やしながらほとんど改善されてこなかった事実に愕然とする。30年も前の時事を扱う社会派映画が、そのまま現代にそぐう問題提起を持ち得ることの絶望。

No means no.


☆3.8