散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

アリスの恋

女性に抑圧的な社会を物語る裏返しに、男たちにかけられた呪いの一端が浮かび上がる。
ウーマンリブ及びそれ以降の解放運動が目指すべくは、誰もが自分らしく生きられる社会の実現であって、誰もが当事者性を持ちうる課題にして救済でもあるはず。

中性的な美少女を演じるジョディ・フォスターの存在感が、図らずも今作の先見性を窺わせる。


☆3.6