散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

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レフンの『トゥルー・ロマンス』か。

ヴィヴィッドな色彩感覚にせよ、バイオレンスにロマンティシズムの共存する危うさにせよ、作家性の萌芽を感じさせる初期作。暴露される映画オタクの生態が微笑ましいやら、苦々しいやら、何とやら。

レンタルビデオ店のオアシス。映画ウンチクの垂れ流し。ポスターやフライヤーに囲まれた狭い部屋のベッド脇で、パスタを食らい、本棚に並ぶVHSから今夜の一本を吟味する至福──。どこかで見知ったような光景だわ。


☆3.7