散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

処刑軍団ザップ

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カルトムービーと名のつくもの、避けては通れない映画好きの性。

怖いもの見たさ。絶対に相容れないはずの、つまり一切の感情移入を拒絶する汚らわしい腐れ外道の残酷な所業を、しかしなぜだか嬉々として眺めている倒錯。

快、不快の紙一重。その一線を越える表現にこそ広がる恍惚の景色がある。

おおむねホラーとは、そのような“痛みと血の幻覚”に生の実感を取り戻すショック療法だ。


☆3.6