散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

マッドボンバー

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人が先天的に持ちうる獣性。
人間社会で後天的に患う狂気。
“ケダモノ”たちが憎しみと憎しみをぶちまけ合いながら滅んでいくさま。
唐突なグロのラストシーンから物悲しいエンディングに震える。

フォーリング・ダウン』のように笑って見ていられないのは、しつこく嫌らしく描写される犯罪の一部始終、外道たちのヴィジュアルからして不気味で近寄りがたい迫真の存在感……剥き出しの攻撃性または男性性が正視に耐えないのだ。


☆2.9