散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

モール・ラッツ

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一つ。ディズニーランドのシンデレラ城の前と、ユニバーサルスタジオのジョーズの前とで、本当にロマンチックなプロポーズはどっちか。

一つ。コミックや映画ばかり見てないで、他にもっとやることがあるだろうという“神様”からの金言を胸に、しかしそれは叶わぬ願いだから、傷ついた心をマスクやコスチュームの下に隠した正義のヒーローに自分を重ねるボンクラ。
所詮はコミック、所詮は映画。されどコミック、映画に投影される切ないラブストーリー。

一つ。二人の女の尻に両手を伸ばす“バットマン”のイラストにクレジットされるベン氏。変態、レイピスト、歩く生殖器と酷い言われようのゲス野郎を演じる。

道化は阿呆なふりして真実をこぼして行く。


☆3.6

(2018/1/07)