何もない。誰もいない部屋の、暗闇にただよう愛の残り香をたどる。 “無”へ引き寄せられる病者の見た幻。言ってしまえばトリアーの『メランコリア』とも同根の心象風景を映画という鏡像に重ね合わせる。つまり文字通り、一義的なメタファーとしての鬱映画。お…
永遠の幻想に囚われのゴーストがさまよう。死ぬより、嫌なことがある。悲しい運命より立ち上がり、彼だけが持ちえた特殊能力に自己犠牲を働く、ある種のヒーロー譚にも読める。マーベルドラマ抜擢への布石がここにある。奇しくも次期キャプテン・アメリカ、…
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