散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

2022-09-09から1日間の記事一覧

地獄の門

これでフルチの血まみれ3部作完走のはずが、よっぽどの映像体験に防衛本能が働いたのか、『サンゲリア』も『ビヨンド』も確かに見たという記憶以外、何も思い出せない恐ろしさ。無意識下に、“忘れようとしても思い出せない”ほどのトラウマ映画として刻まれて…

バスケットケース

笑うに笑えないシュールなムードが独特の可笑しみと共に、醜い“化け物”の哀愁を誘う。モンスターホラーの博愛精神。のけ者たちの疎外感に寄り添い、またその復讐心さえ物語に昇華させる。絶叫のカタルシスには、寂しさゆえの怒りが入り混じる。誰もが寂しく…