散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

女神の見えざる手

意見の違う者を敵とみなし、叩きのめすことで愉悦に浸る。熟議することなく論破することが正義となった時代。水面下では野心と自己保身に走る政治家や、倫理観の狂ったロビイストの暗躍に民主主義は“腐敗”している。融和を図るべくはずの政治が、いつのまにか、あるいはいつの頃からも、勝ち負けの世界へと分断を助長させていく。なんと愚かしく、滑稽な。フィクションを超える現実の悪夢。


☆3.5