散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

孤独なふりした世界で

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あらゆる悲しみや苦しみ、罪悪感を拾い集めて、過去に生きる男の孤独なロマンティック。

人生がカオスを生み出す営みならば、人知れずそれを“片づけ”ていく、閉じていく生き方──いや緩やかな死に様と言うべきか、滅びの美の静けさにうたかたの安らぎを得る白昼夢。

一本の映画に一月を要するほどのダウナー。夜毎、世界の終わりは絶望の終わりを夢見る病者のひとりごとである。


☆3.3