散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

2024-04-20から1日間の記事一覧

リトル・オデッサ

招かねざる放蕩息子の帰還。死神、またはデッドマンの哀感あふれるティム・ロスの冷たいまなざし。ビスタサイズの絵画的な構図に、ロングショット、ズームアップを多用する 映画的なカメラワークの陶酔。弱冠24歳の監督デビュー作においてそんな映像主義的な…

カリートの道

デパルマの流麗でアクロバティックなカメラワークが踊るように、パチーノの小粋なモノローグには哀愁のブルースを奏で、裏社会の仁義とその栄枯盛衰をスタイリッシュに、そしてロマンチックに彩る。パラダイスの夕暮れ。 ☆3.7

ヒート

パチーノ×デニーロの二大スター共演。街の臭気に銃の火薬が煙る。男の美学がむんむんに立ちこめる──あるいは至高のホモソーシャルに巻き込まれる女たちの悲劇。そんな黒い磁場に引き寄せられる少女時代のナタリー・ポートマンもまた。 ☆3.1

悲しみよさようなら

ボサボサ頭のグランジなウィノナが超チャーミングな、90'sノスタルジーへの耽溺。 誰もが抱える“あの頃”の、忘れられない悲しき恋の思い出にさようならを。 ☆3.6