散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢

オリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」に昇華される負け犬人生のカタルシス

僕らの孤独と抑うつの日々にひとときの解放を与えてくれる音楽とエクササイズ、そして友よ。彼らと眺める夕陽の絶景よ──そんな幻を夢見て僕らはまたひとつ歳をとる。生きてゆける。


☆3.6

メディア王~華麗なる一族~ シーズン4

記号的な悪には断罪しない、恐ろしい愚かしさと反面に、極めて人間的な野心とタフネスを備えた父性の晩年を描き切る。一方で残された青二才たちの狼狽。愛とエゴの狭間で二転三転する、やはり人間らしい軽薄な信頼と裏切りに次ぐ裏切りの連続に、王亡き帝国の落日を迎える。


★3.5

 

メディア王〜華麗なる⼀族〜 シーズン2

「バラのつぼみ」

モデルとされるルパード・マードック及びFOX社への風刺的側面を色濃くするシーズン2。マフィアとも同義語の“ファミリー”の存亡をかけた闘い。


★4.0

 

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)

洗脳、管理社会への警鐘。ユートピアとはつまり常に誰かにとってのディストピアであることを教えるSF的ギミックに、伏線回収の妙。

愚かな人間性を憎み、楽園を夢見て空ばかり眺めていた少年時代のきみにも見せてあげたい。


☆3.5