散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

蜘蛛の巣を払う女

一本のスパイアクションとしては秀作ながらも、本国『ミレニアム』シリーズの硬質な北欧ミステリーは薄れ、フィンチャー版のようなスタイリッシュさにも欠ける。新たなリスベット役にクレア・フォイは健闘も、あのハマり役だったルーニー・マーラと比較されてはさすがに分が悪く、ビッグタイトルになり損ねた瑕疵ばかりがどうしても頭をよぎる不遇の続編となってしまった。


☆3.4