散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

アローン

人々は眠り、まだ青白い空に鳥たちの鳴く夜明け前。誰もいない町の冷たく澄んだ空気と静寂がたまらなく好きだ。だからたとえ不謹慎でも、ロックダウン下のニューヨーク、パリ、そして東京の風景にはわくわくしたし、心癒されたと言ってもいい。虚構のものと信じて疑わなかったゴーストタウンが眼前に広がる、疫病の季節が過ぎた。

今作についてはゾンビや『地球最後の男』のそれではなく、『ステイ』や『バニラ・スカイ』のような走馬灯のデジャヴ。


☆3.6