散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

ラクーンシティを舞台にゾンビホラーとしての原点回帰を図る。そこかしこに散らばる原作モチーフ。アイテムからカメラワーク、銃の発砲音やアンデッドの硬さ加減にまでリスペクトを込めた“再現”を施す。まるでゲームのムービー演出を見ているかのようなぶつ切りのシークエンスも、かつて唯一プレイし恐怖した「バイオハザード アウトブレイク」の記憶をおぼろげながらに思い出させる。ダークな世界観に相まって、良くも悪くも、一昔前の趣きあるレトロホラー。

換骨奪胎し、ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションホラーとして“映画化”に成功した前シリーズとは明暗分かれる。


☆3.2