2022-09-23 黒い罠 映画ポエム 天才の所業。退屈なショットがほぼ皆無。冒頭の長回しからずっと、フィルムノワールの深い陰影に映画的快楽を持続する。シリアスかつユーモラスに、そして哀愁漂う娯楽映画としてその偉業。 この美的感覚に類例を挙げるならば、『第三の男』。そういえばあちらにも、役者としても怪物的なウェルズの影。 ☆3.8