散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

アオラレ

他人に敬意を払えないバカと自分の不幸に他人を巻き込むクズの諍いだと、傍観者を決め込むわけにもいかない世知辛さ。
フォーリング・ダウン』のような、どこか一理ある微かな共感性を持ちえる暴力衝動とは違い、もはや狂人、失うもののない“無敵の人”の暴走には、いつ何時、誰もが理由なく、もらい事故を被る可能性を否定できない事実。またその体感治安は悪化の一途を辿る。

ウイルス感染かの如く暴力の蔓延するストレス社会を捉えた、まるでゾンビ映画のオープニングに社会問題としての虚実が重なる。


☆3.2