散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ブラッド・パンチ タイムループの呪い

往々にして悲劇的な過去への執着を自己投影し、その未練や後悔の念に拘泥するループものへのフェティッシュ。なのだが、今作はそのような悪夢的ユートピアに非ず。

君と僕との永遠を捨て、永遠の孤独をそれでも生き存えようとする。愛か否か、善か悪かになく、私かそれ以外か、生きるか死ぬかの二者択一に込められた強かな実存への意志。


☆3.0