散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

セントラル・インテリジェンス

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これも一つのワンスアゲイン。
学生時代に人生のピークを終えてしまった男が、つまり彼にとってのドン底から、もう一度這い上がって自分自身への誇りを取り戻すまでの通過儀礼

変わらずして変わる。過去、そして現在の自分を受け入れてこそ未来は拓けるという取って付けたようなメッセージも、ザ・ロック様お得意のマイクパフォーマンスをもってすれば立派に映画のクライマックスたりえるのだった。

今作では『すてきな片想い』、同年のジュマンジ続編では『ブレック・ファストクラブ』と、主演作にジョン・ヒューズオマージュが並ぶドウェイン・ジョンソン。その屈強な肉体が物語る精神性には、強さに裏打ちされた確かな優しさが見て取れる。


☆3.2