オリジナルキャストの続投に加え、豪華ゲスト俳優陣、ファッション界からのカメオ出演。スティングをはじめ音楽界からも、ジャスティン・ビーバー、スクリレックス、アリアナ・グランデ、ケイティ・ペリーなど、他にも数え切れないほどの“ポップ・スター”狂宴のおバカ映画。これぞおバカ映画と言わずして何と言う……もはや風刺的ですらもない悪ふざけの応酬をただただ微笑ましく眺める。おバカおバカと言えども、それは決して邪悪ではない。その憎めなさこそ最大の魅力を本作は纏っている（ラジー賞なんてまさに愛情の裏返し）。
相変わらず乗り切れない非実在的な白痴世界であるが、やっぱりミラ・ジョヴォヴィッチ演じるカティンカだけは別格にクール。その一点においても、カルト化する所以を窺い知ることができる本シリーズの白眉。
☆3.1
