すっかり毒抜きされた子供騙しのまやかしで、あの歴史的問題作『デス・レース2000年』のリメイクを謳うのはもはや冒涜の域。
陳腐化され切ったビデオゲーム的想像力の幼稚性は、オリジナルの確信犯的な露悪表現のそれとは似て非なるもの。既視感しか残らない目眩ましのようなカーアクションも、趣もない無意味なバイオレンスにも不快指数MEGA MAX。
アガる場面を強いて挙げるなら、宿敵のハンドルさばきに覗かれるローマン(ワイルド・スピード)の横顔。いざ、約束の地はマイアミ。ブライアンとミアをジェイソン・ステイサムとナタリー・マルティネスに重ねるのはちとセクシーが過ぎるが。
☆1.5
(2018/11/17)