過ぎし日の僕ら。映画は短ければ短いほど理想的だと友は言った。長ければ長いほど、叶うものなら終わらない映画を見ていたいと僕は応えた。
その両方を実現する、ほんの7分間のプロモーション・フィルム。まごうことなき短編映画だ。
世界の真実を穢れなき少女に託して、愛と冒険に夢見る男たち。
想像の翼を手に、重力を物ともせず、無限の彼方へと幾通りもの夢の斜面を駆け上がる。
いつかは、行けそうな気がするから。
この曇り空の、遥か向こうの未来に届きそうな気がするから。
心の小さな空き地に鳴り止まない詞とメロディに乗せて、色鮮やかなファンタジーが埃まみれの日々にリフレインする。
いつも何度でも。
そして僕らは
そして僕らは……と。
☆4.7
(2018/11/02)