散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

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男性社会でダブルマイノリティが生き抜くということ。
一人の願いが社会を動かす、同性婚の未来を切り開いたプロテスト。
そして年の差カップルの普遍の愛の悲しみ。

それぞれが断片的に描かれる風景は、ジュリアン・ムーアマイケル・シャノンスティーヴ・カレルら妙演のアンサンブルで一つのストーリーに繋げられる。
今作ではプロデュースを兼ね、カミングアウトをして、“自然体”を表現するエレン・ペイジの訴えに呼応するように。

不平等に被る“恐れ”を抱えて生きる、同性愛者を含むすべてのマイノリティに正当な権利が実現される日を信じて。
他人の声に従属することを止め、正義を声にして戦う者たちの映画。


☆3.6
(2017/10/31)