映画音楽家とは、作曲家にして、新たな音像の研究家、発明家、埋もれた楽器を発掘する考古学者か。
アプローチは様々に、映画に“魂”を吹き込み、観客の“目線”を振付る珠玉のメロディーは生み出される。
サイレント映画に伴奏されるピアノやシアターオルガンの時代から、オーケストラが導入され、ジャズなどのバンドサウンド、フォークやロックやシンセにまで革新を続ける映画音楽の歴史。
70年代は間違いなくジョン・ウィリアムズの時代だった。
ならば現代、1人名前を挙げるとすれば?ハンス・ジマーで異論はないだろう。
オーケストラと電子音楽の融合。フレーズの反復に、絶え間ないビート。
“まるでオーケストラの弾くレッド・ツェッペリン”とは言い得て妙。
☆3.5
(2017/09/28)