恋愛だけがラブストーリーじゃない。
もうすぐ16歳の少年の願いは、星の見える湖畔のコテージに母と姉と甥っ子たちと、家族揃って暮らすこと。
当たり前にあるはずの、ささやかな安らぎの場所を手に入れることが、たった一つの彼の夢。
雨の町。叶いかけた願いは燃えかすに消え、行き止まりの浜辺に立ち尽くす、今日は誕生日。
心に刺さった鎖が、少年をこの町から抜け出させない。
届かない。母へのラブソング。
‘なぜ悲しんでいるの?
瞳が涙で溢れている
泣くのを恥ずかしがらないで
私はあなたの味方
誰にも傷つけさせない 私はあなたの味方’
“I’ll stand by you” - Pretenders
愛されていないなんて、信じられない。
☆Review
(2016/08/31)