散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

ぼくのエリ 200歳の少女

f:id:eigaseikatsu:20190128055929p:plain

ひとりぼっちのオスカーの前に降り立った、裸足の“少女”エリ。
原題は、ヴァンパイアは家人に招かれて、初めて足を踏み入れられることから。

雪の降り積もるスウェーデンの郊外。トーマス・アルフレッドソンの端正な、寒々しく冷気の通る映像に、挿入される生ぬるい“赤”の手触り。
血の契りは、“守護者”への誓い。

生存への執心に根差した切実な共生関係は、通念など削ぎ落とし、恋や友情が変態した純愛のかたち。

“Let me in.”


☆Review

(2016/08/31)