2019-01-25 仕立て屋の恋 映画ポエム 「愛さないで」と、懇願される愛ならば。ただ見つめていることさえ許されない恋ならば。破滅の末路を知りながら、その時の訪れを待つのみ。怒りには転じない。疎外され続けた孤独な魂は、自己完結のロマンスを夢視る。せめて悲恋を演じることで、日陰の人生に有終の美を仕立てる。 「笑うだろうが、君を少しも恨んでないよ。ただ、死ぬほどせつないだけだ。でも構わない。君は喜びをくれた」 ☆Review (2016/08/16)