散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

奇跡の海

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苦痛に身を捧げれば、それ相応に報われて然るべきだという普遍の“信仰”は、“純愛”と強く結びつく。
盲目的な愛への信仰、否、信仰への愛に身を滅ぼしていく殉教者に、鐘は鳴らされる。

「ゴールデン・ハート三部作」の一編。
ラース・フォン・トリアーのサディスティックな愛は、生身の女性を無視したファンタジー
つまり、自己愛に満ちた神話。


☆Review

(2016/07/16)