ヌーヴェル・ヴァーグ唯一の女性監督アニエス・ヴァルダ。「ヌーヴェル・ヴァーグの祖母」とも呼ばれるらしい。
写真家の道から合流した映画作家の画作りは、1カット1カットが淡いルノワールの絵画の様に。時にはビビッドな色彩がポップアートの様に。
それはそれは美しい風景に、残酷な真意を宿す。
紛うことなき純真な想いで2人の女性を愛し、“幸福”にしてやりたいと願う若い夫。そう打ち明けられる若い妻も、「あなたが幸せなら」と、言葉では応えた。
夫役の俳優とその実際の妻が演じる夫婦愛、家族愛の光景は、“幸福”以外の何物でもない。
☆Review
(2016/07/10)