ラース・フォン・トリアーらによって提唱され、映画的ミニマリズムの復興を目指した映画運動、「ドグマ95」に則った作品。
約束された未来を突如失った女性を、ドグマ作品らしくドキュメンタリーに観察する。
再び、未来を思い描くためには必要だった“時間”の記録。
デンマークを代表する女流監督スザンネ・ビアのカメラは、人物に最接近してその悲しみに寄り添う。併せて、ドグマ「純潔の誓い」を少しずつはみ出しながら、イヤホンミュージックに同期したBGMで、もがきさ迷う彼女の姿を優しく彩る。
☆Review
(2016/07/10)