散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

女は女である

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「悲しいの」

ホントは嘘で、ウソも真実で、裏腹な言葉も、ふくれっ面の笑みも、愛のミュージカルを踊る女は“une femme”ただ女なのである。
罠にかけられ、はぐらかされ、それでも愛さずにはいられない男も、ただ男なのである。
それは、悲劇なのか、喜劇なのか。
“幸せな出来事”なのか、“出来事が幸せ”なのか。

「愛してるの。あんたなんか嫌い!」

偏屈なゴダールなのか。気まぐれなアンナ・カリーナなのか。


☆4.6

(2016/05/28)