散文とロマンティック

旧映画生活の備忘録

2019-04-12から1日間の記事一覧

ハンナ ~殺人兵器になった少女~

映画版のシアーシャ・ローナンと比較しても遜色ないばかりか、無垢に潜んだ動物的な凶暴性を有しては、オリジナルより新たなヒロイン像を演じてみせる──今作のハンナは、瓜二つ、サマンサ・モートンの実娘だそうだ。 「殺人兵器」というアレゴリーが成立しう…

羅生門

土砂降りの雨音に交じって響き渡るけたたましい高笑いの正体は、鬼でもなければ悪魔でもない、他ならぬ人間様の本性に違いない。 人という人を、己の心すらも信じられないこの世の地獄。 誰もが嘘をついているとして、どれもすべてが真実であり得るという。…